“ではら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
出拂60.0%
出払40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
づる大黒傘だいこくがさうへゆきつもるといふもなきばかりすみやかに立歸たちかへりて出入でいり車宿くるまやど名殘なごりなく出拂ではらひて挽子ひきこ一人ひとりをりませねばおどくさまながらと女房にようばう口上こうじやうそのまゝのかへごとらばなにとせんおたくにおあんじはあるまじきに明早朝みやうさうてう御歸館ごきくわんとなされよなど親切しんせつめられるれど左樣さうもならず
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いまので出拂ではらつたで、」
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それで彼はうちの中へ駈込んだけれども今日は下々の者が給仕頭の許しによって陸地の方へ遊びに出払ではらっていることを発見した
「昨日来た。さっき君んところへ寄ったら留守だと言うんで、それから細木さんのところへ行って見たんだ。あそこの家もみんな出払ではらっているんだ……」
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)