“つらな”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ツラナ
語句割合
66.4%
25.7%
2.9%
列竝2.1%
0.7%
列並0.7%
0.7%
陣列0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
越後の地勢は、西北は大海に対して陽気なり。東南は高山つらなりて陰気なり。ゆゑに西北の郡村は雪浅く、東南の諸邑しょゆうは雪深し。……
語呂の論理 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
左大臣の愛嬢として、源氏の夫人として葬送の式につらなる人、念仏のために集められた寺々の僧、そんな人たちで鳥辺野がうずめられた。
源氏物語:09 葵 (新字新仮名) / 紫式部(著)
更に言ふ、吾人は宗教と併行し、道心と相つらなり、以て吾人の希望を達せんと期す。戦争は政治家の罪にあらずして、人類の正心の曇れるにつてなることを記憶せられよ。
「平和」発行之辞 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
とのぐもり羽ばたきとよむ飛行機は向ふ時雨に今は列竝つらな
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
つらなる天と地の間飛ぶが如くに馳けり行く。
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
心に思ふ、衆星のつらなる天を降り來る
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
編隊機けだし進むは山形やまがた列並つらなむ雁の一機さきかゆく
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ニーロのほとり冬籠ふゆごもる鳥、空にむらがつどひて後、なほも速かに飛ばんためつらなり行くことあるごとく 六四—六六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
大唐もろこしの軍将、戦艦いくさぶね一百七十艘をひきいて白村江はくそんこう朝鮮ちょうせん忠清道ちゅうせいどう舒川県じょせんけん)に陣列つらなれり。戊申つちのえさる天智天皇てんちてんのうの二年秋八月二十七日)日本やまと船師ふないくさ、始めて至り、大唐の船師と合戦たたかう。日本やまと利あらずして退く。
金将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)