“ちっと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
36.4%
些少22.7%
少許13.6%
一寸13.6%
チベット4.5%
4.5%
秋毫4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その心持を思い、無惨な、若い女の感情を、ちっとも労わる真心のない先生に対し、私は、いたたまれないばかりの苦痛を覚えた。
追想 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
つまらねえ事を云っていやがる……え何だって何か云ってるぜ! ……『秘密の鍵は第三の壁』……何だか些少ちっとわからねえ……何でもいいや、一切合切、みんな姐ごに話してやろう
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そのまなこでなうて、そんな鬪爭けんくわまなこ何處どこにあらう? 足下おぬしあたまには鷄卵たまご黄蛋きみ充實つまってゐるやうに、鬪爭けんくわ充滿いっぱいぢゃ、しかも度々たび/″\打撲どやされたので、少許ちっと腐爛氣味くされぎみぢゃわい。
車「帯は買えるんでしょうが、これは煙管の紋が………そりア一寸ちっといので」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ポェというのはチベットの国の名で、チベット人はその国を呼んでポェといって居ります。チベットという名はチベット人自身はチベットちっとも知らんのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
お年二十二の時に悪者わるもの斬殺きりころしてちっとも動ぜぬ剛気の胆力たんりょくでございましたれば、お年を取るにしたがい、益々ます/\智慧ちえが進みましたが、そののち御親父ごしんぷ様には亡くなられ、平太郎様には御家督ごかとくを御相続あそばし
「ナニお前十代の内なら秋毫ちっとも厭味なこたア有りゃしないわネ。アノ方が幾程いくら宜か知れない、引立ひッたちが好くッて」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)