“そうい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
相違72.3%
創痍19.3%
瘡痍2.4%
僧衣1.2%
宗伊1.2%
相異1.2%
総出1.2%
霜威1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
康頼 しかしありありと歌までおぼえているのです。霊夢れいむ相違そういありません。たとえそうでなくっても、わしはそうと信じたいのです。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
と、城壁の上に立って、りゅうりゅうと槍をふるい、当るをたおし、自身も満身に創痍そういをあび、のちの記憶にとどまるような死に方をした。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
次に来た受難こそ、私にとって深刻を極めたものであった、その深手を負ったその時の瘡痍そういがまだ今日まで残っているものがある。
その身にゆつくりとしたねずみいろの僧衣そういをつけてゐた。
藍色の蟇 (新字旧仮名) / 大手拓次(著)
播磨はりまの赤松家の一族に、椙原伊賀守賢盛すぎのはらいがのかみかたもりと云ふ人があつた。後に薙髪ちはつして宗伊そういと云つた人である。それが椙原を名告なのつたのは、住んでゐた播磨の土地の名に本づいたのである。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
誠に徳虫魚に及ぶは尊い所業に相異そういないが、しかもその間に人を本意とした親疎内外の差別観がなかったならば、このように無造作むぞうさに、一方の生命を愛惜するためばかりに
こちらは高麗丸の右舷、中甲板の欄干てすり総出そういで、かなしいかな、人間人間人間なんだ。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
霜威そうい凜冽りんれつたる冬の夜に、見る目も寒く水を浴びしとおぼしくて、真白の単衣ひとえは濡紙を貼りたる如く、よれよれに手足にまといて、全身の肉附は顕然あらわに透きて見えぬ。
黒壁 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)