“せきずゐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
脊髄40.0%
脊椎20.0%
脊膸20.0%
脊髓20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから一両日も経つた夕方、吊台つりだいが玄関前につけられて、そして病院にかつぎこまれて、手術をして、丁度八日目に死んだのである。腸の閉鎖と、悪性の梅毒に脊髄せきずゐをもをかされてゐたのであつた。
哀しき父 (新字旧仮名) / 葛西善蔵(著)
此處こゝらんとこにかたまりあつたのがだが、それつきり何處どこさかつちやつたな、それかられはあ、ようまづなんざわきあねえつちつてんだ」かれ手先てさき脊椎せきずゐちかれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
一国の脊膸せきずゐなる宗教の力の虚飾に流れ、儀式に落ち、活きたる実際的能力を消耗せうかうし去りたる事なり、耶教は近く入れり、故に深く責むべからずと雖、其入りたる後の有様を言へば
一種の攘夷思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
其内そのうちじつとしてゐる身體からだも、膝頭ひざがしらからいたはじめた。眞直まつすぐばしてゐた脊髓せきずゐ次第々々しだい/\まへはうまがつてた。宗助そうすけ兩手りやうてひだりあしかふかゝえるやうにしてしたおろした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)