“じょうろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
如露44.4%
女郎33.3%
娼妓11.1%
如雨露5.6%
漏斗5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家の戸口は開かれて、くわすき如露じょうろなぞは、きいろ日光ひかげに照されし貧しき住居すまいの門の前、色づく夕暮のうちよこたはりたり。
「こんだあ、あんたを連れて行って上げうかあ。綺麗な女郎じょうろが可哀がってくれるぜえ」
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
御淋おさびしゅう御座りましたろう、御不自由で御座りましたろうと機嫌きげん取りどり笑顔えがおしてまめやかに仕うるにさえ時々は無理難題、先度せんど上田うえだ娼妓じょうろになれと云いかかりしよし。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
私は金網にとりついている河鹿の腹を指さきで押して水の中に落したり、金網越しに如雨露じょうろの水をかけたりした。餌には蠅や油虫をやった。
生い立ちの記 (新字新仮名) / 小山清(著)
はッと私は空想の世界を去って、鑢をポケットに押し入れるなり、紙の漏斗じょうろつくって、火薬を電球の中へ注入しはじめた。
鼻に基く殺人 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)