“じくろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
舳艫100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いまとほからず橄欖島かんらんたうのほとりで櫻木大佐さくらぎたいさ對面たいめんし、それより本艦ほんかん」と櫻木大佐さくらぎたいさ電光艇でんくわうていとが舳艫じくろあひならんで颯々さつ/\たる海風かいふう帝國軍艦旗ていこくぐんかんきひるがへしつゝやが
しこうして果然かぜん嘉永六年六月三日米国軍艦は、舳艫じくろふくみ、忽然こつぜんとして天外より江戸湾の咽吭いんこうなる浦賀に落ち来れり。六無斎子平ろくむさいしへいが、半世紀前に予言したる夢想は、今や実現せり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
幅はのみひろからぬ川ながら、船の往来のいと多くして、前船後船舳艫じくろふくみ船舷相摩するばかりなるは、川筋繁華の地に当りて加之しかも遠く牛込の揚場まで船を通ずべきを以てなり。
水の東京 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)