“しょうり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
勝利41.2%
小吏23.5%
捷利5.9%
鐘離5.9%
小利5.9%
掌裡5.9%
松鯉5.9%
爕理5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
星野ほしのの一げきは、アールクラブの勝利しょうり決定的けっていてきにした。九番打者の氏原うじはらが、右翼うよくに大飛球ひきゅうをあげ、それがぎせい打になって、岩田いわたがホームインしたからである。
星野くんの二塁打 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
小説体に書きつづりしものにしてこの情死は明治十三年九月新吉原品川楼の娼妓盛糸と内務省の小吏しょうり谷豊栄が情死と相前後して久しく世の語り草とはなれるなり。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
見られよ、あの苦心になる絢爛けんらん柿右衛門かきえもん赤絵あかえに対し、みん代の下手げてな五彩は圧倒的捷利しょうりを示すではないか。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
そうして工藝に対する機械の捷利しょうりは永遠なものではなく、今の制度の改変と共にその捷利は過去のものとなるであろう。そうして人が機械の主たる時は再び来るであろう。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
「わしかね、わしは二字名の苗字みょうじで、鐘離しょうりといいますのさ。この地方には、しゅくという姓が多いんだが」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「では。……先に石秀せきしゅうが敵地へ探りに入り込んだとき、何の利もとくもなく、一夜を親切にかくまってくれた鐘離しょうりという老人がある。あの老人を窮民布施ふせの奉行役にして、それをやらせてはどんなものか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
実にひどい有様です。それからまた小利しょうり齷齪あくせくする心がごく鋭い。こうすれば将来どういう事が起るとかあるいは一村一国にこういう関係が起ろうなどということは夢にも思わない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
時が経つにつれて、幽明交通に関する智識は、次第にわれ等の掌裡しょうりに握られて行くであろう。
講釈では、松鯉しょうり。伯山。先代馬琴ばきんなんぞが活躍していたが、若いファンのあこがれは、何といっても娘義太夫である。戦後のジャズやロカビリー。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「それは南華に出ております。余り僻書へきしょではございません。相公しょうこう爕理しょうりいとまには、時々読書をもなさるがよろしゅうございましょう」
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)