“しょうてん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
焦点24.4%
商店22.2%
焼点20.0%
聖天8.9%
衝天8.9%
昇天6.7%
勝点2.2%
小点2.2%
小篆2.2%
翔天2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うめはなはなののどかな村むらを、粟毛くりげ額白ぬかじろの馬をのりまわした糟谷は、当時とうじわかい男女の注視ちゅうし焦点しょうてんであった。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
年とった女の人たちは戸口とぐちにすわって、紡車つむぎぐるまをつかわずに、ただ一本の糸まき竿ざおで、糸をつむいでいました。商店しょうてんは、ちょうど露店ろてんのようなぐあいに、通りにむかって開いていました。
たちま近郷きんごうにまで伝えられ、入学の者日に増して、間もなく一家は尊敬の焼点しょうてんとなりぬ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
さて聖天しょうてん下の今戸橋いまどばしのところまで来ると、四辺あたりは一面の出水でみずで、最早もはや如何どうすることも出来ない、車屋と思ったが、あたりには、人の影もない、橋の上も一尺ばかり水が出て
今戸狐 (新字新仮名) / 小山内薫(著)
衝天しょうてんの意気、思うべしで、海上には、尊氏の乗船が、数百そうの船列の中に、二引両の紋幕もんまくをヒラめかせているのが望まれ、陸路には、先陣をゆく少弐頼尚の、綾藺笠あやいがさの旗じるしが
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おい、ここだ、ここだ。きみはあべこべの理屈りくつをわすれたのかい。おれはとびおりたのでなくて、昇天しているんだぜ。悪魔の昇天しょうてんさ。ハハハ……。」
少年探偵団 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
先刻さっき遠矢試合とおやじあいでは河内流かわちりゅう加賀爪伝内かがづめでんない勝点しょうてんをとって、蔦之助は負けということになっていたが、いま、その遠矢の的場まとばであるこの大鳥居のすそに立ってみると
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それには、りっぱに、蔦之助つたのすけあてたあとがある。かれのえんはそそがれた。そして、競射きょうしゃ不当ふとう勝点しょうてんをうばっていた徳川家とくがわけは、一ぱい地にまみれてしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
清「イヤ笛なら駄目だ、村のもんに幾らも上手が有るよ、かみまたろうなどが、鎌倉から小点しょうてんから段々と大間おおまへぶッ込んでくとこなぞは実に魂消たもんだぜ」
「印章をあやまった。……つい心なく“翰林かんりん蔡京さいけい”という四字の小篆しょうてんを彫らせたが」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鴻雁こうがん翔天しょうてんつばさあれども栩々くくしょうなく、丈夫じょうふ千里の才あって里閭りりょに栄すくなし、十銭時にあわず銅貨にいやしめらるなぞと、むずかしき愚痴ぐちの出所はこんな者とお気が付かれたり。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)