勝点しょうてん)” の例文
先刻さっき遠矢試合とおやじあいでは河内流かわちりゅう加賀爪伝内かがづめでんない勝点しょうてんをとって、蔦之助は負けということになっていたが、いま、その遠矢の的場まとばであるこの大鳥居のすそに立ってみると
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それには、りっぱに、蔦之助つたのすけあてたあとがある。かれのえんはそそがれた。そして、競射きょうしゃ不当ふとう勝点しょうてんをうばっていた徳川家とくがわけは、一ぱい地にまみれてしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)