“さんぼう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
三方50.0%
三宝30.4%
参謀13.0%
三坊2.2%
山望2.2%
散亡2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「心得申した」——と返辞いらえながら、土器や三方さんぼうを手に取ると、焚き連らねられた篝火を目掛けパッパッパッと投げつけた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
机は白木しらき三宝さんぼうを大きくしたくらいな単簡たんかんなもので、インキつぼと粗末な筆硯ひっけんのほかには何物をもせておらぬ。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この花田、石川、田村の三少年は、小学生のころから、少年探偵団にはいって、いまでは小林団長の参謀さんぼうというような、重い役目をつとめています。
虎の牙 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
これは抽斎が「三坊さんぼうにはひな人形を遣らぬかわりにこれを遣る」といったのだそうである。三坊とは成善しげよし小字おさなな三吉さんきちである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
恐れるのです。もうこうして約束しているじゃありませんか。私は陸ですよ。山東の山望さんぼう村にいるのですよ。三日のうちに、私がまいります。待っててください。
阿英 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
諸方に散亡さんぼうしていた山徒をよびあつめ、あらゆる手段てだてを尽して、山門復興の運動をしておるようでございます
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)