“ささべ”の漢字の書き方と例文
語句割合
雀部100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其のあす雀部ささべにわかれて、八月はづきのはじめみやこを立ちて、九三木曾路をるに、山だちあまたに取りこめられ、衣服金銀残りなくかすめられ、命ばかりを辛労からうじて助かりぬ。
やがて髯の赤い首席の雀部ささべが遅れた分疏いひわけをしながら入つて来た時、校長ももう朝飯が済んだ。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
これは雀部ささべ多磨太といって、警部長なにがし氏の令息で、島野とは心合こころあいの朋友である。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其のころ雀部ささべそう次といふ人、足利あしかが染の絹を交易するために、年々京よりくだりけるが、此のさと氏族やからのありけるをしばしば来訪きとぶらひしかば、かねてより親しかりけるままに
人々は一二七木村常陸介きむらひたちのすけ雀部ささべ淡路、白江備後、熊谷くまがへ大膳、粟野杢あはのもく日比野下野ひびの(しもつけ)、山口少雲せううん丸毛不心まるもふしん隆西りうさい入道、山本主殿とのも、山田三十郎、不破ふは万作、かく云ふは紹巴ぜうは一二八法橋ほつけうなり。