“こしたやみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
木下闇100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夏なら木下闇こしたやみの、枯れ枝ながら鬱陶しくさし交した下は、溜った落葉の、土の匂も湿けて暗かった……
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
はるかにおおかみが凄味の遠吠とおぼえを打ち込むと谷間の山彦がすかさずそれを送り返し,望むかぎりは狭霧さぎり朦朧もうろうと立ち込めてほんの特許に木下闇こしたやみから照射ともしの影を惜しそうにらし
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
それから上陸して境駅の入際いりぎわからすぐ横へ切れると、森の中の小径へかかッた,両側にはすぎひのきならなどのたぐいが行列を作ッて生えているが、上から枝がかぶさッていて下に木下闇こしたやみが出来ている
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)