“くまささ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
熊笹66.7%
隈篠33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恐らくは万古不融ばんこふゆうの雪にして混々こん/\として利根水量をおうからしむるの大原因たるべし、当夜の寒気かんきおもふに堪へたり、宿所をらんとするも長一丈余の熊笹くまささ繁密せるを以て
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
田崎と車夫喜助が鋤鍬すきくわで、雪をかきけて見ると、去年中きょねんじゅうあれほど捜索しても分らなかった狐の穴は、冬も茂る熊笹くまささかげにありあり見えすいて居る。いよいよ狐退治の評議ひょうぎが開かれる。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
しかりと雖も前途ぜんとけんます/\けんにして、人跡なほ未到のはたして予定にちがはざるなきや、之をおもへば一喜一憂交々こも/\いたる、万艱をはいして前進ぜんしんし野猪のゆうを之れたつとぶのみと、一行又熊笹くまささ叢中さうちうに頭をぼつして
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
隈篠くまささの広葉うるはし餅粽もちちまき」という岩翁の句なども、元禄の句としては相当印象的であるが、この句の「折かへり」は観察の点において更に一歩を進めている。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
例えば『猿蓑』にある「隈篠くまささの広葉うるはし餅粽もちちまき 岩翁がんおう
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)