“くちさむ”の漢字の書き方と例文
語句割合
口淋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うも御苦勞ごくらうさま。つかれたでせう」と御米およね小六ころくいたはつた。小六ころくそれよりも口淋くちさむしいおもひがした。此間このあひだ文庫ぶんことゞけてやつたれいに、坂井さかゐかられたと菓子くわしを、戸棚とだなからしてもらつてべた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「どうも御苦労さま。疲れたでしょう」と御米は小六をいたわった。小六はそれよりも口淋くちさむしい思がした。この間文庫を届けてやった礼に、坂井からくれたと云う菓子を、戸棚とだなから出して貰って食べた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)