“くじゃくいし”の漢字の書き方と例文
語句割合
孔雀石100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たちまち、一人の女の眼が、孔雀石くじゃくいしの粉を薄くつけた顔が、ほっそりした身体つきが、彼に馴染なじみのしぐさと共になつかしい体臭たいしゅうまでともなって眼前に現れて来た。ああ懐かしい、と思う。
木乃伊 (新字新仮名) / 中島敦(著)
むこうの海が孔雀石くじゃくいしいろとくらあいいろとしまになっているそのさかいのあたりでどうもすきとおった風どもが波のために少しゆれながらぐるっとあつまって私からとって行ったきれぎれのことば
サガレンと八月 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)