“ぎよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ギヨ
語句割合
55.6%
11.1%
11.1%
5.6%
5.6%
5.6%
5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
極めてぎよし易い男性となるであろう、というような、警告とも気易めともつかぬ一言であつた。
岩田夫人の死を悼む (新字新仮名) / 岸田国士(著)
この時を始として、余と少女とのまじはり漸く繁くなりもて行きて、同郷人にさへ知られぬれば、彼等は速了そくれうにも、余をて色を舞姫の群にぎよするものとしたり。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
一日、聖上せいじやう親臨しんりんして負傷者をし、恩言おんげんたまふ、此より兵士負傷者とならんことを願ふ。是に由つて之を觀れば、兵をぎよするも亦情に外ならざるなり。
由三はぎよツとして眼を啓けた。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
叔父の安兵衞は正直者でぎよし易いが、甥の吉太郎は頭も腕つ節も出來て居るので、容易に手を下しやうがないため、三人殺しの罪を背負はせて
齋塲ゆにはぎよめ。
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
この港では釣が出来ると云ふので甲板デツキの上から牛肉を餌にして糸を垂れる連中れんぢゆうがある。三浦は黒鯛に似た形の、暗紫色あんししよくに黄味を帯びた二尺ばかりの無名ぎよや「小判かぶり」を釣つて大得意である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)