“きまま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
気儘88.8%
気随3.8%
気侭2.5%
氣儘2.5%
自由2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ニコロは生れがいいので気儘きままで運命には従順な女なのだが、ブルジョアが滅んでからというものは信仰は痛快にも焼払われてしまった。
恋の一杯売 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
このひとたちも花菊夫人におとらぬ気随きままな生活であったであろうが、頭の方は坊主だったから芝居行きに泣きわめきはないから無事だが、母屋おもやの内儀の方はそうはゆかない。
きると、密林みつりんうへたか気侭きままぶのがきで、またその飛行振ひかうぶりが自慢じまんたねでもあつた。
火を喰つた鴉 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
そして、便所へ行つた歸りに、階下の炬燵の殘り火を掻き起して、半身をずり込ませて、氣儘きままに温まつた。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
「広い世間へ、自由きままの世間へ、わしは飛び出して行きたくなった」
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)