“きびし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
30.0%
10.0%
10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
能登では、産婦のまだ七十五日を過ぎないものを、(あの姉さんは、まだ小屋のうち、)と言う習慣ならわしのあるくらい、黒島の赤神しゃくじん赤神様あかがみさまと申して荒神あらがみで、きびしく不浄を嫌わるる。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
以てサア有體に云々いへ/\きびし打擲うちたゝき種々手をかへせむると雖もお島は更にくつせず後にはまなことぢて一向に物を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
今はへ難くて声も立ちぬべきに、始めて人目あるをさとりてしなしたりと思ひたれど、所為無せんなくハンカチイフをきびしく目にてたり。静緒の驚駭おどろきは謂ふばかり無く
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
その眼色まなざしうらみきつさきあらはして、男の面上を貫かんとやうにきびしく見据ゑたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
この頃の貞之進の挙止ようすが尋常でないので、かつて貞之進をせびり続けた悪太原あくたばらの如きに至っては、一層きびしく嘲けりこそすれ白銅一箇ひとつ快くは貸して呉ぬので、貞之進はたゞ怒り易い一方にのみ傾いて
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)