“かんしょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
甘藷52.2%
甘蔗17.4%
関雎8.7%
諫書4.3%
寒暑4.3%
患所4.3%
甘薯4.3%
閑所4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬鈴薯じゃがいも甘藷かんしょ胡羅蔔にんじん雪花菜ゆきやさいふすまわら生草なまくさ、それから食パンだとか、牛乳、うさぎとり馬肉ばにく、魚類など、トラックに満載まんさいされてきますよ
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
父のかかりつけの医者は、その地方で名医と言われている人であったが、その処方は、はなはだ奇怪なもので、あしの根だの、三年霜に打たれた甘蔗かんしょだのを必要とした。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
関雎かんしょは楽しんで淫せず、と古人のお言葉にありますが、大雅の声というものが、あれなんだろうと思われました、太古の民が地を打って歌い、帝力何ぞ我にあらん
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それはことし天正元年の正月早々、信長から正面をきって、義昭にぶつけてよこした十七ヵ条の諫書かんしょ——つまり意見書に対する明瞭な返辞をまだしていないことである。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
諫書かんしょは、ふるえる手から、一擲いってきされて、かえりみられなかった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
風雨ふうう寒暑かんしょ、五こく豊凶ほうきょう、ありとあらゆる天変地異てんぺんちい……それ根抵こんていにはことごと竜神界りゅうじんかい気息いきがかかってるのじゃ……。
一点の局部だにわが注意を集注すべき患所かんしょがないから、かく安々とゆたかなのである。せてあおい顔をしている人に、君は胃が悪いだろうと尋ねて見た事がある。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「なる程これはうまい、甘薯かんしょのうまいのは、ほくほくして栗の味がする、この間のおいらんとは全く別な味だ、これは何という種類です」
せい閑所かんしょに転ずる気紛きまぐれの働ではない。打ち守る光が次第に強くなって、眼を抜けた魂がじりじりと一直線に甲野さんにせまって来る。甲野さんはおやと、首をうごかした。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)