“さつま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薩摩97.8%
甘藷2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この街道を通って帰国した会津藩の負傷兵が自ら合戦の模様を語るところによれば、兵端を開いたのは薩摩さつま方であったと言うような
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
象嵌ぞうがんあるものにはちょっと高麗時代のものと見分けのつかないものさえある。第三に九州系統のもの、特に薩摩さつまの窯の影響が少くない。
現在の日本民窯 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
「そんでも俺家おらぢのおとつゝあ甘藷さつまつたなんてゆふんぢやねえぞつてつたんだ」與吉よきちびるやうな容子ようすでいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
甘藷さつまつるもかえさねばならぬ。陸稲おかぼきびひえ、大豆の中耕ちゅうこうもしなければならぬ。二番茶にばんちゃまねばならぬ。お屋敷にしかられるので、東京の下肥しもごえひきにも行かねばならぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
らあうち甘藷さつまくつたなんてゆはねえんだ」甘藷さつまいもつてづ/\いつた。かれたゞうれしかつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
品川堀に沿うて北へあゆむ。昨日連判状を持って来た仲間なかまの一人が、かみさんと甘藷さつまを掘って居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)