“甘蔗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんしょ44.4%
さとうきび33.3%
かんしよ11.1%
サトウキビ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのあたりは砂糖の産地で、浜辺から裏山にかけ、いちめんの甘蔗かんしょ畑であった。春の初めに植えつけた甘蔗苗が、夏になると六、七尺にも伸びる。
甘い野辺 (新字新仮名) / 浜本浩(著)
甘蔗さとうきびのひと節を短刀のごとく握り持ってその切っ先からかじりついてかみしめると少し青臭い甘いしるが舌にあふれた。
自由画稿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
島の主要な財源は、五月の飛魚と、甘藷かんしよと、甘蔗かんしよと、林業である。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
故其地を墾開し先以甘藷併馬鈴芋ナラビニゴシヨイモを作り、甘蔗サトウキビを種に其皷〔包〕を運送到〔致〕させ、續而地味熟し候時に及び雜穀に及ぼし、樹木繁茂、竹籔巨大のものは是に隨て器什を製せば其利少からず。
他計甚麽(竹島)雑誌 (旧字旧仮名) / 松浦武四郎(著)