“かみがたふう”の漢字の書き方と例文
語句割合
上方風100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「岡田さんは五六年のうちにすっかり上方風かみがたふうになってしまったんですね」と母が調戯からかった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
緋縮緬ひぢりめん長襦袢ながじゅばん繻子しゅすの帯をしどけなく締め、上方風かみがたふう塗柄ぬりえ団扇うちわを持って、ぱたり/\と通る姿を、月影にすかし見るに、うも飯島の娘お露のようだから、新三郎は伸びあが
上方風かみがたふうではなおさらなし、女ばかり常に見なれている新助の目にも、この娘の縹緻きりょうというものは、妙に不可思議な——難をかぞえながら、それでいて、強い蠱惑こわくにくるまれそうです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)