“かのこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
鹿子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それ以外の鹿子かのこ色をした皮膚は、ドス黒くこびりついた、血にまみれていて、ことに半面のほうは、逃げようと悶えながら、岩壁に摺りつけたせいか、繊維の中にまで泥が浸み込み、絶えずあぶらとも
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
耳朶みみたぶ中白なかじろ鹿子かのこ雫して朝見あげゐる山茶花の霧
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「中坂下からいらっしゃいます、紫鹿子かのこのふっさりした、結綿ゆいわたのお娘ご、召した黄八丈なぞ、それがようお似合いなさいます。それで、おはかまで、すぐお茶の水の学生さんなんでございますって。」
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)