“かけか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
懸易40.0%
掛換20.0%
掛替20.0%
被替20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうして其後そのあとへはすぐあくから新しい患者がはいつて、入口の柱に白く名前を書いた黒塗の札が懸易かけかへられた。
変な音 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
寝ては起き起きては物食ひその日その日を送行おくりゆく事さへ実はつらくてならぬ心地致され候。それ故三味線も切れたる糸掛換かけかへるが面倒にてそのまゝ打捨てうぐいすも先日鳥屋へ戻しやり申候。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
掛替かけかゆる折滬上こじょう当今とうこんの書家高邕こうようといふ人の書きける小杜しょうと茶煙禅榻さえんぜんとう七絶しちぜつすらすらと読下よみくだしける才識に母上このもの全く世の常の女にあらじと感じたまひてこのたびの婚儀につきては深くその身元のあしよしを
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
かずき被替かけかえて虚兵を張り、人形を身代みがわりにして下枝を隠し、二度ふたたび毒刃どくじんを外して三度目に、得三が親仁おやじを追懸け出でて、老婆に出逢い、一条の物語に少しくひまの取れたるにぞ、いでこの時と泰助は
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)