“滬上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こじょう66.7%
こじやう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
予往歳滬江ココウ(上海のこと)ニ寓居ぐうきょス。先後十年間、東邦ノ賢豪長者、道ニ滬上こじょうニ出ヅルモノ、縞紵こうちょノ歓ヲつらネザルハナシ。
斗南先生 (新字新仮名) / 中島敦(著)
掛替かけかゆる折滬上こじょう当今とうこんの書家高邕こうようといふ人の書きける小杜しょうと茶煙禅榻さえんぜんとう七絶しちぜつすらすらと読下よみくだしける才識に母上このもの全く世の常の女にあらじと感じたまひてこのたびの婚儀につきては深くその身元のあしよしを
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
此れ便すなはち先考来青らいせい山人往年滬上こじやうより携へ帰られし江南の一奇花きくわ、わが初夏の清風に乗じて盛に甘味かんみを帯びたる香気を放てるなり。
来青花 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)