“かいなふ”の漢字の書き方と例文
語句割合
皆納100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
燒失ひ其上旱損かんそん昨年は水難すゐなんにて段々だん/\年貢未進に相成候處當年は是非ぜひ皆納かいなふ致し候樣村役人衆より嚴敷きびしき沙汰さたに候得共種々しゆ/″\打續ての災難さいなんゆゑ當惑致し居候處娘文事孝心により身を賣其金子にて年貢ねんぐ不足ふそく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
皆納かいなふいたし候樣申呉候間甚はだ以て不便ふびんの至りには候へ共ほかに致し方も無之これなくよんどころなくふみうり申度存じ候之に依て近日召連めしつれ出府致し候間いづれへ成共御世話被下度せわくだされたく此段御相談さうだん申上奉つり候なほ委細ゐさい拜顏はいがん之上申上べく早々さう/\以上
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
はじめ家財雜具迄かざいざふぐまでのこすくなに燒失ひ其のみならず引續ひきつゞきて水旱すゐかんなんかゝり難儀のかさなりて年々ふえ年貢ねんぐ未進みしんに當年こそは是非ともに未進の皆納かいなふなすべしと村役人むらやくにんよりうながされ素より篤實とくじつぺんの者なれば十兵衞夫婦はひざ摺寄すりよせ如何なる前世ぜんせ宿業しゆくごふにや追々續く災難さいなんにて斯迄かくまで困窮こんきうの身となりしぞかゝる事のなからん爲鋤鍬すきくはらう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)