“えんしょく”の漢字の書き方と例文
語句割合
艶色100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顔の色を林間の紅葉もみじに争いて酒に暖めらるゝ風流の仲間にもらず、硝子ガラス越しの雪見に昆布こんぶ蒲団ふとんにしての湯豆腐をすいがる徒党にも加わらねば、まして島原しまばら祇園ぎおん艶色えんしょくには横眼よこめつかトつせず
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
すさまじい斬傷きりきずろうのような顔に、昨日の艶色えんしょくはありませんが、黒髪もそのまま、経帷子きょうかたびらも不気味でなく、さすがに美女の死顔の美しさは人を打ちます。
... もあざむきぬ。……たぐいなき艶色えんしょくさきの日七尾の海の渡船にて見参らせし女性にょしょうにも勝りて)……と云って……(さるにても、この若き女房、心かたくなに、なさけつめたく、言わむ方なき邪慳じゃけんにて、)
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)