“えつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:エツ
語句割合
45.9%
30.6%
11.8%
4.7%
何時2.4%
2.4%
1.2%
1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此間蟒が酒をぶつかけた着物の仕立直しを持つて來た、おみつを、無理に自分の部屋に連れて來させて、野呂はえつに入つて居るのださうだ。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
八月には、かしこきあたりのえつをたまい、太政大臣、諸けい、開拓次官ら相会して、ここに北海道開拓の新しい計画を定めた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
の客を送って、すぐにえつの船の入港日を税関の前の掲示板で見ながら、よく戦った白粉の女たちは、裾寒げに、ぞろぞろと、自分の巣へかえってゆくのだった。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日露干戈かんくわを交へてまさに三えつ月、世上愛国の呼声は今ほとんど其最高潮に達したるべく見え候。吾人は彼等の赤誠に同ずるに於ていささかの考慮をも要せざる可く候。
渋民村より (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
十六年、きんに至りたもう。十七年始めて仏書をたもう。十八年蛾眉がびに登り、十九年えつに入り、海南諸勝に遊び、十一月還りたもう。このとし阿魯台アルタイ反す。二十年永楽帝、阿魯台アルタイを親征す。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
りやうめかじつたんべ、學校がつこ先生せんせいねええつけてやつから、はらいたくつたつて我慢がまんしてるもんだ」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
俊平の弟は鈕平ちゅうへい録平ろくへいである。女子は長をえつといい、つぎかんという。鑑は後に名を鶴とあらためた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)