“いなだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
稲田80.0%
稻田13.3%
6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唯円 急ぎ御上洛ごじょうらくあそばすよう稲田いなだへ使いを立てておいた。もう御到着あそばすはずになっている。もうおもなお弟子でしたちには皆通知してあるのだ。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
みのつた四邊あたり一面の稻田いなだが菜の花の畑であつたならば、さうして、この路傍みちばたの柳にまじつて櫻の花が眞盛まさかりであつたならばと、小池は芝居のりのあざやかな景色を考へ出してゐた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
緑雨が一日私の下宿で暮す時は下宿の不味まずいお膳を平気でべていた。シカモいなだの味噌煮というような下宿屋料理を小言い云い奇麗に平らげた。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)