“あらそい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
60.0%
争闘17.1%
抗争5.7%
格闘5.7%
抵抗2.9%
紛争2.9%
訴訟2.9%
2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一体塾生の乱暴と云うものはれまで申した通りであるが、その塾生同士相互あいたがい間柄あいだがらと云うものはいたって仲のいもので、決してあらそいなどをしたことはない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
清き正しい心をもって飽くなき肉慾にくよくと戦うことです。少なくとも「今日の問題」は、所詮しょせん、霊と肉との争闘あらそいです。しかして、明日の課題は、霊によって肉を征服することです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
老いた人々の、痩脛やせずねも、肋骨あばらも、露わにしての抗争あらそいは、見ている藤吉に、地獄——という言葉を想わせた。
とはいえ、辺りにさまで格闘あらそいの跡が見えないのが、不思議と言えばたしかに不思議であった。しかし、朝方かけて降りしきったあの雨でそこらに多少の模様がえが行われたとも考えられる。
で、瞬間、なんの抵抗あらそいも示さずに、充分抱きつかせておいて、……調子に乗りきったつづみの与吉が
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
その時、襖隣ふすまどなりで、なにか喧嘩が始まった。いや喧嘩ではなく、賭博のもつれで、なにか紛争あらそいが起ったらしいのだ。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何か地面訴訟あらそいがあって、双方お上へバンショウ(訴訟の意)した際、絵馬屋は旧家のこと故、古証文を取り出し、これは梶原かじわらの絵馬の註文書でござりますと差し出した処
父は二宮流にのみやりゅうに与えんと欲し、子は米国風べいこくふうに富まんことを欲した。そのため関家のあらそいは、北海道中の評判となり、色々の風説をすら惹起ひきおこした。翁は其為に心身の精力を消磨しょうました。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)