一見鶏龍山窯けいりゅうさんように近似するが、恐らく全羅北道扶安郡の窯であろう。手法はいわゆる「かきおとし」である。素地は粗く、形よく肥え、模様巾広く、全体の感じはなはだ豊かである。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)