蠻聲ばんせい)” の例文
新字:蛮声
などと、八五郎は聲を張りますが、場所が場所なり日和もよし、物好きでハチきれさうになつてゐる江戸の彌次馬は、事件を十重二十重に圍んで、八五郎の蠻聲ばんせいでも道を開いてはくれません。
銭形平次捕物控:239 群盗 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
ガラツ八は精一杯の蠻聲ばんせいを張り上げてそれを喰ひ留めて居ます。