蜷川流にながわりゅう)” の例文
そこに父は好きな美濃派の俳書や蜷川流にながわりゅうの将棋の本なぞをひろげ、それを朝夕の友として、わずかに病後をなぐさめている。中風患者の常として、とかくはかばかしい治療の方法がない。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)