こんな質問をしている所へ、左馬頭さまのかみ藤式部丞とうしきぶのじょうとが、源氏の謹慎日を共にしようとして出て来た。風流男という名が通っているような人であったから、中将は喜んで左馬頭を問題の中へ引き入れた。
源氏物語:02 帚木 (新字新仮名) / 紫式部(著)