続いて、今井、畠山の両勢が退くと、代って平家方から、高橋判官たかはしのはんがん長綱、五百余騎、木曽方からは、樋口次郎兼光ひぐちのじろうかねみつ落合五郎兼行おちあいのごろうかねゆきの三百余騎が、たがいに鬨の声をあげながら戦った。