福隆火柴フールンホサイ)” の例文
洋車をとめると、福隆火柴フールンホサイの小山がおりてきた。工場内で、工人を慄えあがらし、えらばっている小山は、通りへ出ると顎が落ちて、燐くさく、芯が頼りなげに、ひょろ/\していた。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)