この肖像は彩色を施した全身画で、白井君の記しているように二十四歳で文政九年(1826)東都に来ったときの写生肖像絵で、これは『本草図譜』の著者、灌園岩崎常正かんえんいわさきつねまさの描いたものである。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)