濠端添ほりばたぞ)” の例文
彼は、ぐったりとした赤んぼをふところに、抱き締めるようにして、わが体熱に温めながら濠端添ほりばたぞいに、一切の騒擾からとおいところまで逃れて来て、さて、捨石の上に腰を下ろした。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)