清盛は、しかし使いの浄憲法印を、朝から夕方まで、待たせっ放しで逢おうともしないので、しびれを切らした法印は、使いの趣を源大夫季貞げんたいふすえさだに言い置いて、暇乞いをして帰ろうとした。