柿沢壱岐介かきざわいきのすけ、副役は沼内市郎兵衛ぬまうちいちろうべえ沢田源十郎さわだげんじゅうろうであった……三人とも具足に陣羽折で、上座に通ると図書の会釈を受けてから、壱岐介が、山脇長門との私闘について譴責けんせきの上意文を読みあげた。
三十二刻 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)