残焼家屋ざんしょうかおく)” の例文
その時この建物は化物さえ住みかねるほどに荒れ果てて、残焼家屋ざんしょうかおくとして、骸骨がいこつのごとくに突っ立っていたそうである。陣取った連中は死物狂で、天候と欠乏と不便に対して戦後の戦争を開始した。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)