この詩のモチーヴとなってるものは、漢詩のいわゆる楊柳杏花村的ようりゅうきょうかそんてきな南国情緒であるけれども、本質には別の人間的なリリシズムが歌われているのである。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)