柳沢弾正少弼やなぎさわだんじょうしょうひつ小笠原頼母おがさわらたのもと、ずっと屋敷町がつづいていて、そう人通りはないから、逃げてゆく子供のすがたは、よく見える。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)