そして、暇さえあれば彼を前に坐らせて、この柔弱者奴にゅうじゃくものめがという様な、昔気質むかしかたぎな調子で意見を加えるのだった。
夢遊病者の死 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)