余は芳幾の春色三十六会席しゅんしょくさんじゅうろくかいせきその他において、明治年間に残りし江戸狭斜きょうしゃの風俗に接する事を喜ぶ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)