敵名乘かたきなのり)” の例文
新字:敵名乗
何時敵名乘かたきなのりをして來るか判らない。その上弟の敵を討つた杉之助は世間への申譯、故郷へ歸る名聞を立てる爲に、宗方善五郎の舊惡の數々を言ひ立てるに違ひない。それが善五郎には何よりつらかつた。