形恰かっこう)” の例文
午後ももう日暮方になって京子は重そうな銀杏返しに縞の着物を着て手が目立って大きく見える様な形恰かっこうをして来た。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
手を引っぱられて金網の外からのぞくと、拇指位のやせたのが三つ四つ見えるだけで、掌の長さ位になっていい形恰かっこうにくくれて肥ったのが見つからない。
後庭 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)