そのころの先生の親しかった同僚教授がたの中には狩野亨吉かのうこうきち奥太一郎おくたいちろう山川信次郎やまかわしんじろうらの諸氏がいたようである。「二百十日」に出て来る一人が奥氏であるというのが定評になっているようである。
夏目漱石先生の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)