定紋附ぢやうもんつき)” の例文
彼が定紋附ぢやうもんつきの車で乗りまはし、夫人も指に幾箇かの指環を閃めかし桟敷に納つてゐたものださうで、その様子を手真似しながら滑稽や洒落まじりに描写する時の鏡花の様子を今でも思ひ出すが
亡鏡花君を語る (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)